2010年代にもっとも輝いていたツンデレ系のアイドルは前田敦子だと思います。AKB在籍中は常にトップの座に君臨し、AKBを背中で引っ張っていくという役目を卒業するまで担っていました。
前田敦子は中学生からAKBに参加し、そこで秋元康氏に見いだされて最初からエースとしての道を歩んでいました。年端もいかない少女にいきなりそんな大役を押し付けても、どう対処していいのか分からなかったはずです。そこで彼女が取ったのは、自分は他の人たちとは違うというのを強調することです。
2010年代、AKBはもっとも輝いていた女性アイドルグループといっても過言ではありません。そのAKBの活躍により、一気に女性アイドルが増加した年代です。その中で生き残るには強さが必要と感じていたのかもしれません。彼女は常にAKBメンバーには強気な態度を見せ、弱い部分というのを見せませんでした。
その反面、心を許せる人にはとことん甘え、それが写真週刊誌に撮られたりもしました。彼女が人気絶頂で卒業したのは、そんな虚像を張る自分が嫌になったからかもしれません。